紀平梨花グランプリファイナル初優勝!高校(関大) 素敵でかわいい画像たくさん!
紀平V、坂本4位、宮原6位/GPファイナル女子フリー
8日(日本時間9日)、上位6人で競う、
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ、
GPファイナル第3日目、女子フリーが、カナダ・バンクーバーで行われた。
SP首位発進の紀平梨花(16=関大KFSC)は、
フリー150・61点、合計233・12点で、
05年浅田真央以来、日本女子13年ぶりの、
シニア1年目優勝を飾った。
2位は、204・33点ザギトワ(16=ロシア)、
3位にエリザベータ・トゥクタミシェワ(21=ロシア)が入った。
坂本花織(シスメックス)は4位、
宮原知子(関大)6位だった。
総合成績
順位 | 選手 | 合計 | SP | FS |
---|---|---|---|---|
1 | 紀平梨花 | 233.12 | 82.51 | 150.61 |
2 | アリーナ・ザギトワ | 226.53 | 77.93 | 148.60 |
3 | エリザベータ・トゥクタミシェワ | 215.32 | 70.65 | 144.67 |
4 | 坂本花織 | 211.68 | 70.23 | 141.45 |
5 | ソフィア・サモドゥロワ | 204.33 | 68.24 | 136.09 |
6 | 宮原知子 | 201.31 | 67.52 | 133.79 |
紀平梨花
演技構成
3A+3T/3A/3Lo/CCoSp/StSq/3Lz+2T/3F/LSp/3Lz+2T+2Lo/FSSp/ChSq/3S
冒頭のコンビネーションの最初のジャンプでは、
軸がぶれて着氷時に両手をついてしまった。
次のジャンプでコンビネーションでリカバー。
演技7つ跳んだジャンプで、6つの3回転を成功させた。
演技後は笑顔を見せた。
試合後のインタビュー
シニアに上がることを目標にしていたので、
ファイナルで優勝は、目標として思っていなかったが、
今シーズンは、オフシーズンから頑張ってきて、
練習の成果が、どの試合でも出たらいいなと思っていた。
今シーズンは、どの試合でも、気持ちをコントロールできたのでよかった。
沢山の声援をいただいて、温かい気持ちで、リンクに入ることができた。
いい環境で試合が出来てうれしかった。
今の時点では、やってきたことを出せたことが、
自信になっているので、プレッシャーになることもなく、
またこれからも頑張ろうという気持ちになるので、
いい経験ができた。自信になると思う。
- グランプリファイナル女子フリーの演技を終え、笑顔を見せる紀平梨花
- グランプリファイナル女子フリーの演技を終え、笑顔を見せる紀平梨花
- グランプリファイナル女子フリーで演技をする紀平梨花
- GPファイナル 演技する紀平梨花
ザギトワ
演技構成
2A/3Lz+3T/3S/2A/FCSp/ChSq/3Lz+3Lo/3F+2T+2Lo/3F/CCoSp/StSq/FCCoSp
冒頭のダブルアクセルは着氷。
しかし、次のコンビネーションの2つ目で予定していた、
3回転トーループが回転不足の1回転になった。
その後は、持ち直しジャンプを成功させていった。
演技後は笑顔なくガックリした表情をみせた。
アリーナ・ザギトワの話
演技に納得はしていない。
理想的なフリーの演技はできなかったが、
ベストを尽くした。
残りのシーズンでもうまく滑りたい。
- GPファイナル 演技するザギトワ(AP)
- GPファイナル 演技するザギトワ(AP)
トゥクタミシェワ
演技構成
3A/3Lz+3T/3F/3S+2A/LSp/StSq/2A+3T/3Lz/3Lo/ChSq/FSSp/CCoSp
- GPファイナル 演技するトゥクタミシェワ
- GPファイナル 演技するトゥクタミシェワ
坂本花織
演技構成
3F+3T/2A/3Lz/FSSp/StSq/3S/2A+3T+2T/3F+2T/CCoSp/ChSq/3Lo/FCCoSp
冒頭から3つジャンプを成功させると、
スピンやステップではレベル4。
しかし、終盤に入っての3連続ジャンプ、
2つ目のジャンプでバランス崩したまま、
3つ目のジャンにいったが、着氷で転倒してしまった。
演技後、腕で顔を覆い舌を出して悔しそうな表情を見せた。
(緊張で)ずっと膝が笑っていて、
最後まで持つか不安だったが、できて良かった。
こけてしまったけど、それ以外は思い切ってできたので90点くらい。
- グランプリファイナルで演技をする坂本花織
- GPファイナル 演技を終え悔しさで腕で顔をおおう坂本花織
サモドゥロワ
演技構成
3F+3T/3Lz/3Lo/StSq/FSSp/3S/2A+3T/3F/2A+2T+2Lo/ChSq/LSp/CCoSp
冒頭のコンビネーションは着氷。
3回転のルッツ、ループも着氷した。
後半に入り、3回転サルコーもミスなく着氷すると、
3連続ジャンプでは途中、笑顔でガッツポーズを見せる余裕も。
演技後は何度もガッツポーズをみせた。
- GPファイナル 演技するサモドゥロワ(AP)
- GPファイナル 演技するサモドゥロワ(AP)
宮原知子
演技構成
3S/3Lz+3T/CCoSp/3Lo/FCSp/StSq/3Lz/2A+3T/ChSq/3F+2T+2Lo/2A/LSp
冒頭の3回転サルコー、連続ジャンプも着氷。
後半のコンビネーションや、3連続のジャンプもミスなく着氷した。
スピンでは、ともにレベル4を獲得した。
演技後は笑顔がなかったが、
キスアンドクライで笑顔を見せた。
宮原知子の話
思った以上に点数が低かった。
まだまだだなと思う。
悔しい試合ではあったが、いい経験もできた。
全日本選手権につなげられるようにしていきたい。
- グランプリファイナルで演技をする宮原知子
- GPファイナル 演技する宮原知子
SPの結果
・ソフィア・サモドゥロワ(16=ロシア)68.24
・宮原知子(20=関大)67.52
・坂本花織(18=シスメックス)70.23
・アリーナ・ザギトワ(16=ロシア)77.93
・エリザベータ・トゥクタミシェワ(21=ロシア)70.65
・紀平梨花(16=関大KFSC)82.51
紀平梨花 略歴
紀平梨花(きひら りか)
●日本のフィギュアスケート選手(女子シングル)
●2002年7月21日生まれ(16歳)
●兵庫県西宮市出身
●身長 154 cm
●血液型 O型
●コーチ 濱田美栄、田村岳斗、岡本治子、キャシー・リード
●振付師 デヴィッド・ウィルソン、トム・ディクソン、キャシー・リード
●元振付師 ジェフリー・バトル
●所属クラブ 関西大学KFSC
●ISU パーソナルベストスコア
・トータルスコア: 224.31 2018 NHK杯
・ショートプログラム: 70.79 2018 ネペラ杯
・フリースケーティング: 154.72 2018 NHK杯
人物
現在、N高等学校在籍。
3歳のときに、母親と姉とともにアイスリンクに行き、
スケートと出会い、5歳のときにスケート教室に入る。
当初は、お稽古事の1つとしてスケートがあり、
他にバレエ、体操、ピアノなどを習っていた。
憧れの選手は宮原知子。
経歴
2015~16シーズン
全日本ノービス選手権Aクラスで、優勝。
初出場となった全日本ジュニア選手権では、11位。
2016年トリグラフトロフィーのノービスクラスで、優勝する。
2016~17シーズン
日本スケート連盟の、フィギュアスケート強化選手に、
初めて選ばれる。
ジュニアグランプリシリーズに初参戦し、
初戦のJGPチェコスケートで2位。
次戦のJGPリュブリャナ杯では、
FSで女子で史上7人目となる3回転アクセルに成功。
同時に女子史上初となる、6種類8個の3回転ジャンプを成功させ優勝し、
JGPファイナル進出を決める。
2度目の出場となった全日本ジュニア選手権では、
ケガの影響で精彩を欠き11位。
初出場となったJGPファイナルでは、4位に終わった。
2017~18シーズン
ジュニア2年目を迎える。
ジュニアグランプリシリーズでは、
3回転アクセルで転倒が相次ぎ、
JGPリガ杯では2位。
続くJGPエーニャ・ノイマルクトでは3位。
ロシア勢に遅れをとり、優勝こそならなかったものの、
2年連続のJGPファイナル進出を決めた。
3度目の出場となった全日本ジュニア選手権では、
ショートでミスがあり、6位と大きく出遅れるが、
フリーで3回転アクセルを2度成功させ、逆転で優勝。
自身初の世界ジュニア選手権と、全日本選手権出場を決めた。
JGPファイナルでは、フリーで女子史上初の、
3回転アクセル-3回転トゥループに成功。
しかし、2回目の3回転アクセルが回転が解けて、
1回転になってしまい得点が伸びず、
総合では2年連続の4位に留まった。
全日本選手権では、フリーで僅かなミスがあったものの、
ショート・フリー合わせて、3本の3回転アクセルを決め、
3位で表彰台に登った。
大会後、第86回全日本選手権大会新人賞を受賞した。
2018年1月に左手薬指を骨折。
初出場の世界ジュニア選手権では、
ショートの連続ジャンプで回転不足と、
転倒による減点が響き、4位発進と出遅れる。
巻き返しを狙ったフリーでも、予定していた3回転アクセルが、
2本とも抜けるなどミスが相次ぎ、
総合8位まで順位を落とした。
2018~19シーズン
ブラチスラヴァで行われた、オンドレイネペラ杯が、
シニア初参戦。
ショートプログラムは、転倒がありながらも
70.79点で1位に立つと、
フリーは、冒頭に大技のトリプルアクセル-3回転トーループ、
さらに、単発の3回転半を成功させ、
1位の147.37点をマーク。
ショートプログラムとの合計218.16点で、
シニアデビュー戦を優勝で飾った。
フリーは、今季世界最高。
合計は、今季世界2位の高得点となった(いずれも当時)。
グランプリシリーズデビュー戦となるNHK杯では、
ショートプログラムで、冒頭のトリプルアクセルで、
転倒があったものの、
自己ベストに迫る69.59点の5位に付けた。
フリーでは、2本のトリプルアクセルを決めるなど、
一つのマイナスの無い完璧な演技を見せ、
日本女子歴代最高点の154.72点を記録。
ショートプログラムとの合計で、
こちらも日本女子歴代最高点を更新する、224.31点で、
日本勢として初めて、ランプリシリーズデビュー戦での、
初優勝を決めた。
続くフランス杯では、ショートプログラムで、
トリプルアクセルの回転が抜けるミスがあり、2位発進。
フリーでは、1本目のトリプルアクセルが、
単独になるミスがあったものの、
その後のジャンプ構成を変更するなどの冷静さを見せ、
フリートップの138.28点を記録。
総合でも205.92点で逆転優勝し、
初めてのグランプリシリーズを連勝で終え、
ファイナル進出も決めた。
技術・演技
●アクセルを含む、6種類の3回転ジャンプを、
跳ぶことができる。
●3回転アクセル-3回転トウループのコンビネーションジャンプを、
女子選手として、世界で初めて公式戦で成功させた。
なお、練習では4回転トウループや4回転サルコウ、
両手を上げて飛ぶ、タノジャンプの着氷にも成功している。
●2016年、JGPリュブリャナ杯のFSでは、
女子選手として史上初めて、6種類8本の3回転ジャンプを、
回転不足・エッジエラー無しで、
完璧に成功させた。
●コーチの濱田美栄は課題として
「何でも平均的にできるけれど、後は度胸。
ちょっと気が弱いから、大事な時に気持ちが引けてしまう」と談。
本人も試合後に「緊張してしまった」
「カメラのカシャカシャっていう音が気になる」などと漏らしていたが、
1年足らずで精神的な成長を見せている。
記録
●女子シングル史上初のフリースケーティング8トリプルジャンプ成功
●女子シングル史上初の1プログラム全6種類トリプルジャンプ成功
●女子シングル史上最年少3回転アクセル成功(14歳65日)
●女子シングル史上初の3回転アクセル-3回転トゥループ成功
●日本人初のISUグランプリシリーズ初出場で優勝
主な戦績
2017~2018 ISUジュニアグランプリファイナルでの紀平梨花
国際大会
大会/年 2014~5 2015~16 2016~17 2017~18 2018~19
GPファイナル TBD
GP NHK杯 1
GPフランス国際 1
CSオンドレイネペラ杯 1
世界Jr.選手権 8
JGPファイナル 4 4
JGPエーニャ・ノイマルクト 3
JGPリガ杯 2
JGPリュブリャナ杯 1
JGPチェコスケート 2
トリグラフ杯 1 N
アジアフィギュア杯 5 N 1 J
国内大会
全日本選手権 3
全日本Jr.選手権 11 11 1
全日本ノービス選手権 12 A 1 A
A - Aクラス
N - ノービスクラス
J - ジュニアクラス
詳細
2018~2019 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2018年12月6日~9日 2018/2019 ISUグランプリファイナル(バンクーバー)
2018年11月23日~25日 ISUグランプリシリーズ フランス国際(グルノーブル) 2
67.64 1
138.28 1
205.92
2018年11月8日~11日 ISUグランプリシリーズ NHK杯(広島) 5
69.59 1
154.72 1
224.31
2018年9月19日~22日 ISUチャレンジャーシリーズ オンドレイネペラトロフィー(ブラチスラヴァ) 1
70.79 1
147.37 1
218.16
2017~2018 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2018年3月5日~11日 2018年世界ジュニアフィギュアスケート選手権(ソフィア) 4
63.74 9
111.51 8
175.25
2017年12月20日~24日 第86回全日本フィギュアスケート選手権(調布) 5
66.74 2
141.29 3
208.03
2016年12月8日~11日 2017/2018 ISUジュニアグランプリファイナル(名古屋) 4
66.82 4
125.63 4
192.45
2017年11月24日~6日 第86回全日本フィギュアスケートジュニア選手権(前橋) 6
57.89 1
135.57 1
193.46
2017年10月11日~14日 ISUジュニアグランプリ エーニャ・ノイマルクト(エーニャ/ボルツァーノ) 2
66.72 3
119.09 3
185.81
2017年9月6日~9日 ISUジュニアグランプリ リガ杯(リガ) 6
55.05 1
125.41 2
180.46
2017年8月2日~5日 2017年アジアフィギュア杯ジュニアクラス(香港) 1
60.26 1
122.80 1
183.06
2016~2017 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2016年12月8日~1日 2016/2017 ISUジュニアグランプリファイナル(マルセイユ) 5
54.78 3
120.38 4
175.16
2016年11月18日-20日 第85回全日本フィギュアスケートジュニア選手権(札幌) 4
58.86 14
94.87 11
153.73
2016年9月21日~24日 ISUジュニアグランプリ リュブリャナ杯(リュブリャナ) 2
65.93 1
128.31 1
194.24
2016年8月31日~9月3日 ISUジュニアグランプリ チェコスケート(オストラヴァ) 1
66.78 2
118.73 2
185.51
2015~2016 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2016年3月23日~27日 2016年トリグラフトロフィーノービスクラス(イェセニツェ) 5
27.28 1
82.53 1
109.81
2015年11月21日~23日 第84回全日本フィギュアスケートジュニア選手権(ひたちなか) 8
53.38 15
89.53 11
142.91
2015年10月23日~25日 第19回全日本フィギュアスケートノービス選手権 Aクラス(西東京市)
1
100.53 1
100.53
2015年8月5日~8日 2015年アジアフィギュア杯ノービスクラス(バンコク) 8
29.57 4
70.33 5
99.90
2014~2015 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2014年10月24日-26日 第18回全日本フィギュアスケートノービス選手権 Aクラス(高槻市)
12
72.21 12
72.21
プログラム使用曲
シーズン SP FS EX
2018~2019 月の光
作曲:クロード・ドビュッシー
振付:デヴィッド・ウィルソン A Beautiful Storm
作曲:ジェニファー・トーマス
振付:トム・ディクソン ラ・ヴィ・アン・ローズ
作曲:ピエール・ルイギ
2017~2018 カンフーピアノ
演奏:ピアノ・ガイズ
振付:トム・ディクソン 映画『道』より
作曲:ニーノ・ロータ
振付:ジェフリー・バトル Symphony
曲:クリーン・バンディット feat. ザラ・ラーソン
振付:キャシー・リード
2016~2017 ツィガーヌ
作曲:モーリス・ラヴェル
振付:ジェフリー・バトル ラプソディー・イン・ブルー
作曲:ジョージ・ガーシュウィン
振付:トム・ディクソン ホール・ニュー・ワールド
作曲:アラン・メンケン
2015~2016 オペレッタ『こうもり』
作曲:ヨハン・シュトラウス2世 吸血鬼の接吻
作曲:ジェイムズ・バーナード オペレッタ『こうもり』
作曲:ヨハン・シュトラウス2世